2018-01-29

意地悪な人Part2

要求をことばで伝える練習をしている男の子。

相変わらず乗り物カードはお気に入りなようで、片付ける際に一人でできない時の
「手伝って」を練習していましたが、最近ではきれいに揃えて箱に入れる楽しみよりも
絵カードを私に見せて「〇〇(乗り物名)、バイバーイ」と言ってもらうことが楽しくなってきました。

当初はバスのカードを私に見せてきた時点で要求を叶えてあげていたので、私はまだ親切な人
でしたが(笑)
数回繰り返して子どもが私に言ってもらうことが十分楽しくなった時点で少しずつ意地悪な人に(>_<)

この日も言ってもらいたくてニコニコしながら私に向かってバスのカードを見せて
「バス」
と言ってきます。
私は無言で
「うん」とうなづきます。

子どもはそこからも早く~、と言わんばかりに「バス、バス、バス」と数回言った後にそれでも
私がニコニコしたまま何も言ってくれないので、おかしいなぁ~、いつもと違うなぁ~、と思いつつも
ちょっぴり言い方を変えて
「バァ~ス」と伸ばしてきました。
もうこの時点で本当にかわいくてついつい叶えてあげたくなるのですが、もう一歩!
「うん?」と首をかしげる素振りをしてみますと、もう彼も必死。
この人(私)の真似をしたら叶えてもらえるかも・・・ととっさに思いついて私と同じように
首をかしげてみたり・・・。
やること全部やり尽くした後に、ようやく小声でしかもおそるおそる動作をつけて・・・
「バイ、バイ・・・」と言ってきました。

そうそう、それです!

バス、バイバイをやってもらいたいんだよね?
ということでめでたく
「バス、バイバーイ」
が叶いました。


セラピーをやり始めた当初は私をみてきたらOK!
要求を叶えてあげていました。
そこから少しずつ要求の仕方を上げていき、今ではどうしたらやってくれるのかな?と
考える動きがでてきて、結果的にことばで伝えることも少しずつできるようになってきました。
もともと、要求があっても叶わないとすぐに諦めて自分の世界に入りやすいタイプではあったので
人にここまで要求をしてくるようになったことは大きな成長です。
私も意地悪な人を演じてきた甲斐がありました(>_<)
とはいえ、日常で般化させていくためにはまだまだセラピーでの練習は欠かせないのですがね(^^)

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2018-01-23

シーソー

先日、こども塾1組のメンバーで社会見学に行ったのですが、低学年男の子ペアの
ちょっとしたエピソードをご紹介します。

今回、この二人の目標の一つが『ペアで行動する』こと。
それだけ聞くとなんとも容易い目標では・・・と思われがちですが、これって案外難しいんです。

周りに興味のある様々な展示物や遊具がある中で、自分も見学しつつ相手の動きや相手の様子に
気を配りながら行動する・・・。
相手の行きたいところや見たいところにも一緒に行って、たとえ自分は興味がなかったとしても
その場に一緒にいる…。

書き出してみると、なんとも奥深い目標ですよね。

さてさて、以上のことを目標に低学年ペアは動いていくのですが、そこはもちろん介助が必要なので
私は黒子のようにやや後ろから一緒についていくわけですが、慣れた大人だと一言いえば
意に沿った動きをしてくれると思っているようで、なんでも私に対して言ってくるわけです。
いや、私に対して言ってくれればまだいいのですが、私に対して言っているようで目と体はすでに
自分の行きたい方向へ向かっており、ついついそのペースに巻き込まれて大人はお付きの人の
ようについて行きそうになるものですが、そこはちょっと待ったぁ~!!!です(笑)

まずは、私ではなくペアの子に向かって、自分は今からどうしたいのかを言わないと。
そして言ったからといってペアの子に拒否される場合もあるのだから、その子からの返答を
待つ姿勢を作らないといけません。
そこの介助に私は入るのですが、彼らも気が緩むとついつい勝手に動き出そうとしたり、私に
向かって要求を伝えようとしたり・・・。

そのようなことが何度か繰り返されていたのですが、二人がシーソーに乗ることになりしばらく様子を
みていたら…これはナイス!とっても良い練習になるではないか!ということが繰り広げられました。

しばらくはご機嫌で二人ともギッコンバッタンしていたものの、片方の子が少し飽きてきたようで、
突然シーソーから降りようとしたのです。
シーソーはリズムよく上下の動きを繰り返しているので、言うまでもなく足が引っかかって
オットットット・・・。私を見ながら、

「あ~、降りる~」

と困った顔で言ってくるわけです。
危険がないことを確認しながら私は、

「私なんにもしてないもん。〇〇くんに言ってよ~」

と返すと、もうアイコンタクトもバッチリで(笑)

「〇〇くん、降りたい!」

とペアに向かって伝えています。
こちらは乗っている子に、降りようとしている子の方への注目は向かせる介助を入れてはいますが、
その子も気づいて動きを止めます。
一旦降りはしたものの、またシーソーに乗る二人ですが、次はもう片方の子が降りたくなったようで
そこでも同じようなやり取りが行われていきます。

そこまでくるとこのシーソーの遊びに関して私がやる介助は、危険が起こる前に対処できるように
しておくことのみで、相手が降りようとする時に動きを止める力加減や、降りる前に声を掛ける
タイミングなどの細かいことは次の段階として、コミュニケーションを図りながら二人でなんとか
していくよい練習ができました。(^^)









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2017-12-09

意地悪な人

セラピーの中で要求言語を狙っていると、時々自分が意地悪な人に思えることがあります。

たとえば、ある男の子。
サンタクロースが大好きで、着ぐるみのサンタクロスを見て大喜びだったとおうかがいし
彼の要求を最大限に引き出すために、私はサンタに変身して歌って踊っているのですが(笑)
それだけでも要求言語を狙える場面は多く、彼が一番言いやすくて他でも使えそうなものから
狙うために、まずは帽子を被ってほしい時に「ぼうし」が言えるように練習しています。

衣装に着替えたあと、わざと帽子だけ被り忘れるというベタな演技をしているのですが
サンタショーを観るための定位置についた彼は私が被っていないのに気づくと
(おっと帽子被ってないよぉ~)と言わんばかりに急いで戻ってきて私に帽子を手渡しながら
「ぼうし」
と言ってきます。
もちろん、アイコンタクトもバッチリ!
(アッ、忘れてた~)というようにすとぼけて帽子を被る私・・・。

「ジングルベ~ル♪ジングルベ~ル♪」と歌って踊りながらも、あれあれ?帽子がずれてきて・・・
床にポトリ。
んなわけないや~ん、な場面ですが、子どもにしたらあら大変。
急いで戻ってきて、
「ぼうし」
その時もアイコンタクトはバッチリなんですが、その時の目は、
(おいおい、大丈夫?落ちたけど?)
って言いたそうに、ちょっと困った様子もありつつのなんともかわいらしい表情です。
(おっ、ありがとう)ってな感じで急いで被って続きをやる私・・・。

また別の場面では、乗り物の絵カードをひとしきり見終わった後、箱にしまっていくことに
はまっているのですが、3枚くらいまではまっすぐ入るのにそれ以降になると向きが微妙に
ずれてきてうまく入らないんです。
あーでもない、こーでもない。
一枚で入らないから二枚重ねたり。(余計に入りづらくなっています・・・)
表が無理なら裏にしてみたり。(表裏は関係ないんですけどね・・・💦)
それでも頼んでこないのもどーなん?ってところですが、そこまで困っているのに助けて
あげない私も、傍から見ると意地悪な人ですよね?(笑)
ようやく私をみてきて
「手伝って」
で無事手伝ってもらってきれいに入れることができました。

そんなこんなで最近はちょっと意地悪な私なんですが、それに合わせて気も利かない(笑)私です。
(注)あくまでも意図的にですよ!










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2017-11-17

最後の運動会

集団のクラスに幼稚園の頃から通って来てくれている男の子。

私が初めて彼に会ったのが、見学に来させていただいたスクールトライアルでした。
練習のためにまだブカブカの真新しい小学校の制服を着て座っていた彼は、色が白くてぽっちゃり
していて女の子顔負けの可愛さ。
チョコンと座っている姿を微笑ましく見ていたその瞬間、突然椅子に座ったままジャンプ。
想像できますか?
座ったまま跳び上がるんです。
おそらく座っていないといけないことはわかっていたものの、どうしても止めることが出来ずに
そのような行動に出たのでしょうが、それから先もひと時もジッとしていられず、机をはけた状態での
活動だとどこかへ脱走でもしそうな勢いで走り回る。
ちょっとそこまで数歩歩いて行く用事があってもジャンプする。
それに加え、やりたいことや自分の納得のいかないことがあると止めることができず何十分も粘る
または交渉してくる(笑)などなど・・・。
たくさんのエピソードを持っているそんな彼も早6年生になり、先日小学校最後の運動会を終え
その映像を見させていただきました。

結論からいうととてもよく出来ており、こんな難しいことが出来るんだぁ~と感心させられる
ほどでした。

6年生で組体操をやる小学校は多いのですが、私の時代とは違って笛や太鼓での合図がなく
バックミュージックの曲調の変わり目に隊形移動をしたり、それぞれが同じ拍をとって動いたりと
彼にしてみたら合図となるものの刺激がなく、自分で読み取って判断しなければならない
状況でした。
また組体操の醍醐味である全体がビッシと揃うことでいうと、人の動きを見て判断していたのでは
遅く、彼にとっては周りをみて動くということもできない状況でもありました。

そんな中でも、周りと同じタイミングで動きを揃え、止まるところではビシッと止まり、動きも機敏で
遅れることなく、またフライングすることもなく演じきりました。
途中、二人組や三人組の時に時折相手からさりげないフォローを受けているような場面もありましたが
それも考え方によっては、あれだけ人の介助を払って自分を押し通そうとしていた子が
人のさりげないフォローもたまに受けつつ、本来ならそのフォローがなければミスをしていたかも
しれない場面も難なくこなせたということに、私は彼の将来への期待も膨らむほどでした。

これから中学生になり、特性のあるなしにかかわらず難しい問題も多々でてくると思います。
いろいろな誘惑に出会うこともあるでしょう。
彼らは人づきあいの上で計算をしたり疑ったりすることをしないので、もしかするといいように
扱われてしまうこともないとは言い切れません。
それが社会に出ていくということだし、きれい事ではなく現実です。

それでも、誰かからのアドバイスやフォローに助けられながら、自分の価値を見失わずに
進んで行ってくれたらなぁ、と今回の組体操を見ていて少し先の将来のことなんかも
思い描いていました。




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2017-10-30

急ぐことの価値

今年のスクールトライアル、始まってから早半年が経とうとしています。

事務所に初めて来た頃はまだ小さくて、お母さんに手を引かれてヨチヨチ歩いていたミッフィーも、
今ではスクールにランドセルを背負ってやって来て、教科書やノートを使っての練習。
幼稚園に入園する時もドキドキだったのが、もうすぐ小学生なんだなぁ~と思うと、こちらも感慨深い
ものがあります。

スクールの当初は何をやるにも固まって、少しでもわからないことやできないことがあるとシクシク…。
こちらが助け舟を出すとなんとか持ち直して、みんなと活動をやる・・・といった感じでした。
出来ることやわかることはたくさんあっても、何せ一つ一つの動作が遅く、物の扱いがまだまだうまく
出来ないということもあるのですが、それよりも急がないといけないということが分かっていない
といった様子でした。

こんな時私たち大人は、「早くしなさい」と言ったり、場合によっては手伝ったり、こちらが全部
やってあげたりしてしまうのですが、そもそもミッフィー自身が急がないとマズいことになる、
急いででもその次のことがやりたい、という気持ちがないと結局は毎回同じことの繰り返しで
一向に急ぐということをしないままで終わってしまいます。
スクールではそのような状況になって結果的に毎回置いて行かれるのですが、それでもマイペース。
かろうじて授業の終わりの挨拶でみんなが起立をした時に、周りをみながら焦るような動きが
出るくらいでした。

それが一学期の半ば過ぎ辺りから、今まであまり好きではなかった追いかけられる遊びやくすぐられる
遊びで、お友達がやられているのを見ることが楽しくなり、自分はちょっぴり苦手でもその輪の中に
入っていたい、という気持ちから、早く終わった子から追いかけられる遊びに参加し出すと、そちらを
気にしながら急ぐ動きが出てきました。
早く出来たことで間に合ったり参加できたりしたことに加え、授業でもわかることや出来たことの
経験から、特にこちらがわざわざ褒めたりしなくても、ミッフィーの中で早くやりたい、という
気持ちが生まれ、本当の意味での『急ぐことの価値』が少しずつ分かってきたようです。

おそらく園ではまだまだ周りをみながら一生懸命ついていくことの方が多いのかもしれず、それも今の
ミッフィーにはいい経験ですが、最近のスクールでは得意顔が多くみられるようになっています(^^)







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